独特のリズムネタやシュールな世界観で、お笑い界に旋風を巻き起こしているヨネダ2000。ボケを担当する誠さんは、その可愛らしいルックスと奇想天外な発想で多くのファンを魅了しています。そんな彼女には、芸人としての顔以外にもう一つ、プロフェッショナルな顔があることをご存じでしょうか。
実は誠さん、国家資格である「理容師免許」を保持しており、その腕前はプロも驚くほど本格的なのです。若くして芸人の道を選んだ彼女が、なぜ理容師という資格を取得したのか、その裏側には家族との絆や知られざる努力がありました。
この記事では、誠さんの理容師としての経歴や、特技である「角刈り」の凄さ、そして芸人仲間との心温まるエピソードまで、余すことなくお届けします。これを読めば、ヨネダ2000誠さんの多才な魅力がより深く理解できるはずです。
誠さんが理容師免許を持っているのは、単なる趣味や特技の延長ではありません。彼女の生い立ちや、芸人を目指す上での「親との約束」が深く関係しています。まずは、彼女がどのようにしてこの国家資格を手にしたのか、その歩みを紐解いていきましょう。
誠さんのご実家は、東京都世田谷区で長年続く理容室を営んでいます。幼い頃からハサミを握るお父さんの背中を見て育った彼女にとって、理容師という仕事は非常に身近な存在でした。しかし、誠さんが本当に進みたかったのはお笑いの道でした。
中学2年生の時に「芸人になりたい」と両親に打ち明けた誠さんですが、当初は反対に近い反応だったそうです。そこで両親が提示した条件が「芸人になるなら、まずは理容師免許を取りなさい」というものでした。万が一、芸人として食べていけなくなった時のために、手に職をつけてほしいという親心だったのです。
誠さんはその条件を真っ向から受け入れ、高校卒業後にお笑い養成所であるNSCに入学すると同時に、理容師の勉強も開始することを決意しました。夢を叶えるために現実的なハードルを越えていく、彼女の芯の強さが伺えるエピソードです。
誠さんの経歴で驚くべきは、芸人の基礎を学ぶNSC東京校(23期)に通いながら、理容師の専門学校にも通っていたという点です。10月から通信課程の理容学校に入学し、昼間はお笑いの稽古やネタ作りに励み、合間の時間や夜に理容師としての技術と知識を学ぶという過酷なスケジュールをこなしていました。
通信課程とはいえ、国家試験に合格するためには実技の修得が不可欠です。誠さんはNSCでの活動が終わった後、自宅や実家の理容室でマネキンを使い、深夜までカットの練習を繰り返していたといいます。芸人としての芽が出るか分からない不安な時期に、二つのプロフェッショナルを目指す生活は想像を絶する忙しさだったことでしょう。
こうした努力が実を結び、彼女は見事に理容師免許を取得しました。芸人としてのデビューとほぼ同時期に、プロの理容師としての資格も手にしたのです。この時期の「二足のわらじ」生活が、現在の誠さんの忍耐強さや独特の集中力を養ったのかもしれません。
一般的に混同されがちな「理容師」と「美容師」ですが、誠さんが持っているのはあくまで「理容師」の免許です。この二つの資格には明確な違いがあります。最大の違いは、理容師だけが「カミソリを使って顔を剃る(シェービング)」ことができるという点です。
美容師は容姿を美しく整えることが目的ですが、理容師は「容姿を整える」ことに加えて、カミソリを用いた技術が認められています。誠さんの公式プロフィールにも特技として「顔剃り」と記載されており、これはまさにプロの理容師である証です。
また、理容師の試験では「刈り上げ」などの非常に精密なカット技術が求められます。特に誠さんが得意とするクラシカルなスタイルは、ミリ単位の調整が必要な繊細な作業です。彼女のシュールな芸風の裏側には、こうした職人としての緻密な感性が隠されているのです。
【誠さんの理容師データまとめ】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取得資格 | 理容師免許(国家資格) |
| 得意技術 | 角刈り、顔剃り、刈り上げ |
| 実家 | 世田谷区の理容室 |
| 修行期間 | NSC在学中から通信課程で3年 |
誠さんの理容師としての腕前は、お笑い界でも有名です。特に彼女がSNSやテレビ番組で披露する「角刈り」の技術は、現役の理容師も舌を巻くほどのレベルに達しています。ここでは、彼女の技術力がいかに突出しているかを示すエピソードをご紹介します。
誠さんの特技の中でも、最もインパクトがあるのが「角刈り」です。自身のSNSでは、ウィッグ(マネキン)を使って角刈りを作り上げる動画を投稿しており、その手つきは完全に職人のそれです。ハサミと櫛を迷いなく動かし、瞬く間に美しいスクエア状のシルエットを作り上げていきます。
角刈りは理容技術の中でも難易度が高いとされており、頭の形に合わせて正確に面を構成しなければなりません。誠さんの場合、その完成までのスピードが異常に早いのが特徴です。「劇場メンバーになれたお祝い」として角刈りを披露するなど、彼女なりのユーモアを交えつつも、確かな技術をファンに見せつけています。
視聴者からは「手際が良すぎて見入ってしまう」「お笑い芸人とは思えない職人技」といった驚きの声が続出しました。単なる「できる」レベルを超え、エンターテインメントとして成立するほどの技術力を持っていることが分かります。
免許を取得した後、誠さんは実家の理容室で実際に働いていた経験もあります。現在も忙しい合間を縫ってお店を手伝うことがあるそうで、地元の方々や彼女のファンが客として訪れることもあるようです。現場で培った接客や技術は、芸人としての立ち振る舞いにも活かされています。
驚くべきことに、先輩芸人の中川家・剛さんも誠さんの実家の理容室を訪れたことがあるそうです。剛さんは誠さんの実家が近所であることを知り、予約を入れて実際に髪を切ってもらったといいます。プロの目を持つ先輩芸人がわざわざ足を運ぶという事実は、誠さんの家系が持つ確かな技術への信頼を物語っています。
また、実家でのアルバイト時代には、多くのお客さんの髪を切りながら会話を楽しんでいた誠さん。理容室という、老若男女が集まる場所で培ったコミュニケーション能力が、ヨネダ2000のネタに見られる「人間観察の鋭さ」に繋がっているのかもしれません。
誠さん自身、非常に整ったマッシュルームカットがトレードマークですが、実はこの髪型はお父さんに切ってもらっているのだそうです。彼女は「他のお店に行くと、自分の希望を上手く伝えられないから」という理由で、ずっとお父さんに髪を任せていると語っています。
プロの理容師である娘が、同じプロである父に髪を委ねるという関係性は、とても素敵で深い絆を感じさせます。誠さんのあの独特のフォルムは、お父さんの技術と誠さんのこだわりが融合して生まれた「共同作品」とも言えるでしょう。
お父さんも、娘が芸人として活躍する姿を喜びつつ、理容師としての腕が鈍っていないか厳しくチェックしているのかもしれません。誠さんが常に清潔感のある、整ったヘアスタイルで舞台に立っているのは、理容師一家としての誇りの現れなのです。
【豆知識】角刈りの難しさとは?
角刈りは、頭の丸みに逆らって「面」を平らに作る必要があります。少しでもハサミが狂うと形が崩れてしまうため、理容師試験の課題にもなるほど基本かつ奥深い技術です。誠さんがこれを「特技」と言い切れるのは、基礎が完璧に叩き込まれている証拠です。
誠さんの技術は、劇場の楽屋やプライベートでも大いに発揮されています。多くの芸人仲間が誠さんに髪を切ってもらっており、その様子は「誠カット」として親しまれています。ここでは、芸人たちの交流の中で活かされる彼女のスキルについて見ていきましょう。
若手芸人の間では、誠さんに髪を切ってもらうことは珍しくありません。例えば、M-1グランプリ王者である令和ロマンのメンバーなど、親交の深い芸人たちが誠さんのハサミによって整えられています。多忙で美容室に行く時間が取れない芸人にとって、身近にプロの技術を持つ誠さんがいることは非常に心強い存在です。
誠さんは楽屋で手際よくケープを広げ、慣れた手つきで仲間の髪をカットしていきます。単に短くするだけでなく、その人の顔立ちやキャラクターに合ったスタイルを提案することもあるそうです。切ってもらった芸人たちは「本当に上手い」「さっぱりした」と大絶賛しており、その仕上がりはプロそのものです。
こうした交流を通じて、誠さんは先輩・後輩問わず多くの芸人から信頼を寄せられています。髪を切るという行為は、相手のプライベートな領域に触れる密接なコミュニケーションでもあります。彼女の理容技術は、芸人界の人間関係を円滑にするツールにもなっているのです。
誠さんが芸人仲間の髪を切る際、使用している道具は決して安価なものではありません。彼女は理容師として、自分専用のプロ仕様のシザー(ハサミ)を大切に持っています。理容師のハサミは一丁で数万円から、高いものでは十数万円もする非常に精密な道具です。
彼女はこの相棒とも言えるハサミをしっかりと手入れし、いつでも使える状態で持ち歩いています。道具を大切にする姿勢は、まさに一流の職人そのものです。舞台で使う小道具を手作りすることも多い誠さんですが、そこにも「道具を使いこなす」という職人気質が共通して流れています。
また、彼女はカットだけでなく、前述の「顔剃り」の技術も持っているため、細かな産毛の処理なども丁寧に行います。楽屋でプロの施術を受けられる芸人たちは、まさに至れり尽くせりの状態と言えるでしょう。彼女のハサミ一本で、劇場の雰囲気が少し明るくなることもあるようです。
一見、お笑いとは無関係に思える理容技術ですが、誠さんのネタ作りには少なからず影響を与えていると考えられます。理容師の仕事は、お客さんの要望を汲み取り、理想の形をミリ単位で構築していく作業です。これは、観客が何を求めているかを察知し、笑いの構造を緻密に組み立てるネタ作りと共通点があります。
ヨネダ2000のネタは、一見デタラメに見えて、実は非常に計算されたリズムとタイミングで構成されています。誠さんの頭の中には、角刈りの面を作るような「構造的な美学」があるのかもしれません。無駄を削ぎ落とし、必要なボケだけを正確に配置する手法は、職人としての経験が成せる業です。
また、集中力を極限まで高めてハサミを動かす経験は、舞台上での度胸や安定感にも繋がっています。どんなに大きな舞台でも動じず、淡々と、しかし確実に笑いを取る彼女の姿には、国家試験を勝ち抜いたプロとしての自信が滲み出ています。
【誠さんのこだわりポイント】
誠さんは、たとえ楽屋での簡易的なカットであっても一切妥協しません。相手が最も輝く形を追求する姿勢は、理容師としても芸人としても共通しています。道具の手入れを怠らない誠実さが、彼女の芸名の通り「誠」を感じさせます。
「ヨネダ2000の誠」という名前は、今や広く知られるようになりましたが、実は彼女はデビュー当初、本名で活動していました。現在の芸名に改名した背景には、お笑い界の大御所であるダウンタウンとの深い縁があります。ここでは、改名の瞬間とその意味について詳しく解説します。
誠さんの本名は「清水 亜真音(しみず あまね)」といいます。非常に響きが美しく、音楽を連想させる素敵な名前ですが、芸人としては少し覚えにくいという悩みがあったのかもしれません。活動開始からしばらくは本名で舞台に立っていましたが、転機は2022年に放送された「ダウンタウンDX」での出演でした。
番組内で「芸名を改名したい」という相談を持ちかけた誠さん。そこでMCのダウンタウンの二人から、いくつかの案が出されました。当時、誠さんのボーイッシュな魅力や、キリッとした立ち振る舞いが注目されており、本名よりもキャラクターを際立たせる名前が求められていたのです。
最初は別の候補(相方の愛さんに合わせた「恋」や、ゲストの名前から取った「すず」など)もありましたが、最終的に彼女に最もしっくりくる名前として一つの案が選ばれました。それが、現在の「誠」という名前です。この瞬間から、彼女は新しい芸人人生を歩み始めることになりました。
「誠」という名前を最終的に決定づけたのは、ダウンタウンの浜田雅功さんの言葉でした。松本人志さんが提案した複数の候補の中から、浜田さんが「ショートヘアやし、男の子っぽいから『誠』でええんとちゃうん?」と一押ししたことで決定しました。
お笑い界の頂点に君臨する二人によって名付けられたという事実は、若手芸人にとってこれ以上ない名誉です。誠さん本人は、収録後の数日間「とんでもない大御所に名前を付けてもらってしまった」と、その重圧で少し落ち込んでしまったという可愛らしいエピソードも明かしています。
しかし、その重圧を跳ね除け、今では「誠」という名前は彼女の唯一無二のキャラクターとして定着しました。名付け親であるダウンタウンの二人も、その後のヨネダ2000の快進撃を温かく見守っているに違いありません。この改名は、彼女にとってまさに「出世名」となったのです。
「誠」という漢字は、真実や誠実さを表す力強い文字です。また、伝統的に男性に使われることが多い名前でもあります。浜田さんが指摘した通り、ショートヘアで中性的な雰囲気を持つ誠さんにとって、この名前は彼女の持つ「芯の通った潔さ」を見事に表現しています。
理容師という、どこか「男の世界」の職人気質を持つ彼女のバックボーンとも、この名前は非常に相性が良いと言えます。舞台上でシュールなボケを淡々と繰り出す姿は、まさに名前の通り「誠心誠意、ふざけている」ような独特の説得力を生んでいます。
また、相方の名前が「愛」であることから、コンビで「愛と誠」という有名な作品のタイトルを彷彿とさせる組み合わせになったのも面白いポイントです。意図したものではなかったかもしれませんが、この運命的な名前のペアリングが、コンビの知名度をさらに引き上げる要因となりました。
【改名の舞台裏】
実は「誠」の他にも「恋」という候補がありましたが、誠さん自身も「誠」の方が自分にしっくりくると感じていたようです。名付け親の期待に応えるように、その後の賞レースで見事な結果を残し続けているのは流石の一言です。
ヨネダ2000の魅力は、誠さんの理容師免許だけではありません。実は相方の愛さんも、誠さんに負けず劣らずの異色の経歴と資格の持ち主です。この二人がコンビを組んだのは、まさに運命と言えるかもしれません。相方の愛さんの背景についても少し触れておきましょう。
ボケと戸惑いを担当する愛さんは、芸人になる前は「ドッグトレーナー」を目指していました。誠さんが理容学校に通っていたように、愛さんもまたドッグトレーナーを育成する専門学校で2年間しっかりと学んでいたのです。彼女もまた、動物に対するプロフェッショナルな知識を持っています。
愛さんがお笑いの道を選んだ理由は、就職活動の時期に「本当にやりたいことは何か」を自問自答した結果だったそうです。動物も大好きだけれど、お笑いへの情熱も捨てきれなかった愛さんは、勇気を出してお笑いの世界に飛び込みました。誠さんと同様、一度は別のプロを目指したからこそ、今の芸人活動に対する覚悟が人一倍強いのです。
愛さんのプロフィールには、特技として「犬の基本的なしつけ」が挙げられています。誠さんが髪を整え、愛さんが犬を躾ける。そんな二人が舞台上で独特の世界を作るというコントラストが、ヨネダ2000の深みを作り出している要因の一つです。
ヨネダ2000というコンビは、いわば「職人と専門家の集まり」です。誠さんが理容師として、愛さんがドッグトレーナーとして、それぞれ国家資格や専門技術を持つために費やした時間は、決して無駄ではありません。お笑いとは一見遠い場所で培った「規律」や「反復練習の大切さ」を、二人は共通認識として持っています。
多くの若手芸人がお笑い一本で突き進む中、一度別の社会的な役割を学んだ二人は、どこか地に足がついた落ち着きを感じさせます。ネタがどんなに奇抜であっても、どこか品格や安定感を感じるのは、プロとしての修行期間を経てきた二人の「大人の余裕」が滲み出ているからかもしれません。
このように、異なる専門分野を持つ二人が出会い、意気投合してコンビを結成したことは、お笑い界においても非常に稀有な例です。それぞれの専門知識がネタのスパイスとして使われることもあり、今後さらにその経歴を活かした笑いが期待されています。
ヨネダ2000の代名詞とも言える「餅つき」のネタやリズムネタは、一糸乱れぬコンビネーションが不可欠です。この精度の高さは、実は二人がそれぞれ持っている「技術職としての集中力」に起因しているのではないでしょうか。理容師もドッグトレーナーも、一瞬の油断が許されない仕事です。
誠さんが刻む一定のリズムに、愛さんが絶妙なタイミングで反応する。その繰り返しから生まれるグルーヴ感は、長年の修行で培った「身体感覚」がベースになっています。二人とも「決まった型を完璧にこなす」という訓練を積んできたからこそ、あの難易度の高いリズムネタを平然とこなせるのです。
お互いの専門技術をリスペクトしつつ、それを全く新しい笑いの形に昇華させていく。ヨネダ2000の強さは、この「バックボーンの確かさ」に裏打ちされています。理容師とドッグトレーナー。一見バラバラな二人が、笑いという共通言語で一つになることで、誰も見たことがない景色を見せてくれているのです。
【ヨネダ2000・二人の資格対比】
| メンバー | 誠 | 愛 |
|---|---|---|
| 専門分野 | 理容(散髪・顔剃り) | 動物(ドッグトレーニング) |
| 学んだ場所 | 理容専門学校(通信) | ドッグトレーナー専門学校 |
| 共通点 | 国家資格・専門資格を保持 | 修行を経て芸人の道へ |
ヨネダ2000の誠さんが持つ理容師免許は、単なるプロフィールの飾りではなく、彼女の人生の選択と努力の結晶であることが分かりました。実家の家業を尊重し、両親との約束を守るために国家資格を取得した誠さん。その真面目で誠実な姿勢こそが、彼女の芸名「誠」の由来そのものであるかのように感じられます。
記事を通じて分かった、誠さんの理容師にまつわるポイントは以下の通りです。
・国家資格の保持:NSCに通いながら理容師免許を取得した努力家
・実家は理容室:世田谷区で育ち、現在も父親にカットを任せる深い絆
・圧倒的な技術:難易度の高い「角刈り」をプロ級のスピードでこなす
・芸人仲間からの信頼:楽屋で「誠カット」を披露し、多くの芸人を支えている
・多才なコンビ:相方の愛さんも元ドッグトレーナー志望という異色の二人組
理容師としての精密な技術と、芸人としての自由奔放な発想。一見相反するように見える二つの顔を持つ誠さんだからこそ、誰にも真似できない独特の笑いを生み出すことができるのでしょう。これからもハサミとマイクの両方を武器に、お笑い界の常識を鮮やかに切り拓いていく彼女たちの活躍から目が離せません。